メンバー間で何かあったんですか? 芸能界で売れて、周囲の環境がガラッと変わったとき、まず変化が見られるのは、大抵女の子ですよね。びっくりするくらい性格が変わります
おっしゃる通り、きっかけはそうでしたね(笑)。デビューしてすぐに売れたことで、メンバーの関係性は、少しずつ変わっていきました。
リーダーといっても、そんな偉い感じではなかったです。まぁ、調整役ではありましたけど。
須賀さんとお仕事させていただいて思うのが、トラブル対応にとても慣れていらっしゃるなということです。アーティストとして活動していた当時から、ビジネスマンとしてのスキルも一緒に磨いていらっしゃったんじゃないかなと思うのですが、いかがですか?
たしかに、デビュー前のマネージャーがいない頃は、ライブのブッキングなどは僕がしていたので、交渉スキルや、コミュニケーションスキルは自然と磨かれていたかもしれません。
正直言うと、最後のほうは、かなり溝ができていたので、修正する余地もなかったんです。もちろん、表面上は普通に活動していましたけど。
実際の仲はガタガタだけど、仕事はちゃんとするというその空気、すごくわかります。私と重本ことりも、長いこと仕事を一緒にしていますが、衝突したことが何度かありました。新大阪駅で取っ組み合いの喧嘩をしたこともあります。
そのとき、タイミング悪く、知り合いのヘアメイクさんが通りかかって、声を掛けられたわけです。するとその瞬間、摑み合ってた手を、お互いパっと離して「どうも、こんにちはー!」みたいな(笑)。何事もなかったかのように振る舞いましたね。
須賀さんは、最終的にはメンバーみんなで話し合って解散ということになったんですか?
そうですね。今後どうしていくか話し合ったとき、僕はビジネスとしてなら、割り切って活動できると伝えました。残る3人のうち、2人は続けたい、だけど、もう1人は続けられないということでしたので、解散に至りました。
1人でも続けられないと思った以上、もう解散しかなかったんです。しかも、そう言ったのが作曲の担当だったので、なおさら続けるという選択肢はありませんでした。