2019.06.11

SPECIAL TALKS

Vol.2

メディアの裏側 ②

大人気連載「夜枕の絵本」の作者であり、元週刊紙記者の高橋秀作と、メディアを熟知し、操作する女、鈴木セリーナによる注目の対談。


PROFILE

鈴木 セリーナ
大分県出身。幼少期から英才教育を受けお嬢様として育つ。16歳の頃、親への反発心からドロップアウト。年齢を隠して、地元クラブのホステスとなる。20歳の頃、「銀座のクラブのママになりたい」と夢見て上京。当時、テレビで有名だった銀座高級クラブ「F」で働く。相手の懐に飛び込むトークと物怖じしない性格が受け、たちまち人気ホステスとなる。その後、銀座老舗クラブ「江川」に引き抜かれ、売上ナンバーワンに。
銀座ホステスを辞めてからは、主に文房具を扱う企画会社とタレントのキャスティング会社を起業。マルチクリエイティブプロデューサーとして、ビジネスの世界でも成功を収める。実業界から政界、マスコミ業界まで、様々な業界のトップクラスと親交が深いことでも知られる
高橋 秀作
SerenadeTimes大人気小説『夜枕の絵本』著者であり、元週刊誌記者。
現役記者時代、事件担当記者として数々の現場を歩き、多くの有名事件を取り上げ、世に排出した敏腕記者として名高い。
小説家に転身後、処女作である『夜枕の絵本』が「独自の世界観に引き込まれる」と、話題をさらっている。

SPECIAL TALKS / Vol.2

メディアの裏側

週刊誌記者の日常について聞きたいんですけど、日々ネタを提案する社内会議があるんですよね?

毎週ありましたね。基本的に週刊誌記者って一匹狼の個人商店なんです。ネタを取ってきて、会議で提案して、自分自身で仕上げる。完パケで編集長に献上するという感じ。一方で、東大や京大を出た若手社員(編集者)が、いきなりAKBの張り込みをさせられるのも週刊誌の世界ですからね。

夏は暑いし、冬は寒いし……。張り込み中、どのように過ごしているんですか?

3人くらいで張り込むときは物陰に隠れて、同じ一点を見つめながら小声で会話をしています。決して目を合わさず雑談してる(笑)。

それ、面白いのでイラストにしましょう! どういうところで張り込むんですか?

取材対象によりますね。公園の茂みに寝そべって、50メートル先の政治家の家の出入りを見ていることもあるし。張り込みと追跡は、もう職人芸みたいなものですよ。

そんな遠くからでも張り込むんですね。記者のディープな世界の一端を覗かせていただきましたが、私が思っている記者のイメージと一般的な記者のイメージって、だいぶ違うと思うんですね。そこで今回、私は30代の男女を中心に週刊誌記者のイメージに関するアンケートを取ってきました。

どうせ血も涙もない極悪非道なイメージなんでしょ。

「記者の見た目のイメージ」を30代女性に聞いたところ「ねずみ男」という回答がありました。

……。

「週刊誌記者のイメージ」として「スポーツ紙記者よりヒエラルキーが低いのが週刊誌記者」という意見もありましたね。それってどうなんですか?

スポーツ紙と週刊誌って職種が全然違うので、比較対象にならないんですよね。スポーツ紙の芸能記者は芸能事務所に取り入って「結婚」「熱愛」などのおめでたい記事を書いてナンボの世界。大手芸能事務所に食い込み、幹部と仲良くなるのが仕事なんです。おのずと悪口は書けない。スポーツ紙が〝表〟ならば、週刊誌は〝裏〟。スポーツ紙が報じた物事の裏側にある人間のドロドロした暗部を探るのが仕事なので、そりゃあ芸能事務所には嫌がられますよ。

記者は記者でも視点が違うんですね。「週刊誌記者の性格のイメージ」としては「小賢しい。カメラマンのほうがマシ。陰湿でねちっこい」という意見がありますね。「ゲスい。人の心に土足で踏み入る。図々しい」「総合的に見て、モテなさそう。不潔そう」なんていう意見も……。

(話を遮って)タチの悪いねずみ男じゃねえか(笑)。

(第3回に続く)