2019.07.09

SPECIAL TALKS

Vol.4

『「子供がいるから働けない」は、ウソです。』

元銀座No.1ホステスで、現在は実業家として様々な事業を展開している鈴木セリーナと、ものまね芸人・みかんの対談連載。最終回のテーマは、『SNSとの上手な付き合い方』です。誰もが発信者となれる今、誤った情報や、偏った情報がネット上に溢れています。そういった情報に踊らされないようにするにはどんな心構えが必要なのでしょうか。お二人に語っていただきました。

文=島野美穂(清談社)
写真=宗廣暁美

PROFILE

みかん
高校卒業と同時に上京し、ものまねタレントとしてデビューを果たす。子供の頃、好きで始めたものまねを、学生時代から本格的に磨きを掛けて、現在では50以上のレパートリーを持つ。ジャンルは歌マネからアニメキャラまで幅広く、その完成度は玄人(くろうと)筋を唸らせている。先日第二子の妊娠を発表。ものまねママタレントとして、今後もマルチな活躍が期待されている。
鈴木セリーナ
大分県出身。幼少期から英才教育を受けお嬢様として育つ。16歳の頃、親への反発心からドロップアウト。年齢を隠して、地元クラブのホステスとなる。20歳の頃、「銀座のクラブのママになりたい」と夢見て上京。当時、テレビで有名だった銀座高級クラブ「F」で働く。相手の懐に飛び込むトークと物怖じしない性格が受け、たちまち人気ホステスとなる。その後、銀座老舗クラブ「江川」に引き抜かれ、売上ナンバーワンに。銀座ホステスを辞めてからは、主に文房具を扱う企画会社とタレントのキャスティング会社を起業。マルチクリエイティブプロデューサーとして、ビジネスの世界でも成功を収める。実業界から政界、マスコミ業界まで、様々な業界のトップクラスと親交が深いことでも知られる。

SPECIAL TALKS / Vol.4

SNSを使う際の、ちょうどいい距離感とは?

セリーナさんから、みかんさんに質問があるそうです。

そうなんです。私、この対談で、みかんちゃんに聞きたいことがあって。

なになに? なんでも聞いて!

みかんちゃんが、SNSで第二子妊娠を発表したら、色んな意見が飛んできたと言ってたでしょ。具体的にはどんな意見があったんですか?

「みかんって40歳くらいだと思ってた」とか(笑)。あとは、「わざわざ報告しなくていいよ」とかもありましたね。

芸能人の近況報告に、そうやって、「いちいち言わなくていいよ」と言う人って、必ずいますよね。それなら見なければいいのに、って思うんだけど…。
でも、結局気になるから見てるんだと思うんですよ。だからといって、わざわざネガティブな発言しなくてもいいのにね。

ただ、私はそういう意見があることも、受け入れてはいるんです。
だってね、私のことを応援してくれる人がいる一方で、私のことが嫌いという人も当然いると思うから。下手したら、倍以上いるかもしれない。

そうやって、いろんな意見があることを踏まえて、SNSを使うのは大事なことですよね。それができない人が、SNS疲れして、心を病んじゃうんですよ。
この間、あるイベントに呼ばれて、たくさんのインフルエンサーの方々に向けて講演をした後、トーク座談会でお話させてもらったのですが、皆さん見事に疲弊してましたね。

何があったんですか?

イベントの中で、インフルエンサーにインタビューしていくという企画があったんですが、みんな喋るごとに泣き出しちゃうんですよ。フォロワーが40万人いるインフルエンサーの女の子が、「私はスマホを見たくない日があって…」とか、「スマホの中の私と、本当の私は違う」とか言うんです。

あらら。それは病んじゃってますね。

イベントの最後に、「締めの言葉をセリーナさんからどうぞ」と言われたので、私は「スマホは見たくなければ、見なくていい。やりたくないのなら、やらなきゃいいと思う」と言いました。
ちょっと、直球過ぎる意見だったかもしれない(笑)。だけど、本当にそう思うんですよ。芸能人の方々とかインフルエンサーが気にするほど、世間は本気では気にしてないんです。ノイジーマイノリティと言って、声をあげる人の人数のほうが圧倒的に少ないという見方もあります。SNSで誰でも発言できる時代だから“炎上”とか言われるけど、実際それに関わる人数は、何も言わない人数よりはるかに少ないということです。みかんちゃんはどう思いますか?

私も同じ意見です。
ただ、インフルエンサーの人が、病んじゃう気持ちもわかる気がします。
SNSで何十万人ものフォロワーを持つくらい人気者になると、発信することが義務になってくるでしょ。そうすると、フォロワーの増減が気になってしょうがないし、アンチの言葉に傷つくことも増えていくと思うの。そういう生活が続けば、そりゃ疲れるよねって。

うんうん。そうですよね。

でもね、その殻を破ることができたら、すごく楽になると思うんです。
もし、SNSで病んでいるインフルエンサーに言えることがあるとすれば、「あなたが思ってるより、みんな気にしてないよ」ということですね。

みかんさんも、SNSの声に翻弄されていた時期があったんですか?

はい。テレビに出始めの頃は、たくさんオファーがあって、一ヵ月間休みがないということもありました。でも、段々と状況が落ち着いてきたとき、すごく不安になったんです。仕事のオファーがないことを事務所やマネージャーのせいにしては、自己嫌悪に陥ったり。スマホに依存していたのもその時期ですね。

どうやってその時期から脱したんですか?

私の場合は仕事なので、SNSや周りの人の反応や批判からは、どうしても逃げられません。向き合うしかないんです。
だから考え方を変えました。仕事がうまくいかなかったとしても、誰のせいでもなくて、全部自分次第。それを認めてからは、随分、気持ちが楽になりました。自分次第なら、もっと頑張ろうという気にもなったし。自然とSNSの声とも、いい距離感を保てるようになりました。

みかんちゃんみたいに、割り切って使えるようになれば、SNSで疲れるということもなくなるはずですよね。

セリーナさんも、つい先日、大分トリニータの公式ソングを披露して、炎上するということがありましたよね。

あのときは、「大分トリニータのスポンサーを降りろ」とか、散々言われました(笑)。

批判があるということは、それだけ、人気が出たという証拠ですよね。

そうそう。大勢の人から反応があったことは、むしろ喜ばしいことなんです。
でも受け取り方を間違えると、「批判された…」で終わってしまいます。すごくもったいないですよね。
だから私はこの経験をぜひ活かしたいなと思って、『SerenadeTimes』でネットの『ニュースの読み方』という連載をすることにしたんです。

それ、面白いですね!

どんな内容になるのでしょうか?

今は、誰もが“情報の内側の人”になれる時代。それは良い面もあるけど、見知らぬ誰かから誹謗中傷を受ける可能性があるという、悪い面も持ち合わせています。

あえて、尖ったこと言う人もきっといると思う。Yahoo!ニュースのコメントとか見るといますよね。

本当にそれ! ネガティブな意見だけを発信する人がいるでしょ。それを見た人がまた、その意見に引っ張られてしまうという悪循環が、ネット上で生まれていると思うんです。なので、どのようにネットの情報と付き合っていくべきか、SNSで発信していくか、ということを、週刊誌記者の方と一緒に考えていきたいんです。

すごくいい企画ですね。そういう情報を必要としている人は、絶対にいると思います。

SNSの使い方を考え直す、きっかけにしたいんです。更新されたら、みかんちゃんもぜひ見てくださいね!

絶対見ます!

(完)