SNSを使う際の、ちょうどいい距離感とは?

セリーナさんから、みかんさんに質問があるそうです。
そうなんです。私、この対談で、みかんちゃんに聞きたいことがあって。
なになに? なんでも聞いて!
みかんちゃんが、SNSで第二子妊娠を発表したら、色んな意見が飛んできたと言ってたでしょ。具体的にはどんな意見があったんですか?
「みかんって40歳くらいだと思ってた」とか(笑)。あとは、「わざわざ報告しなくていいよ」とかもありましたね。
芸能人の近況報告に、そうやって、「いちいち言わなくていいよ」と言う人って、必ずいますよね。それなら見なければいいのに、って思うんだけど…。
でも、結局気になるから見てるんだと思うんですよ。だからといって、わざわざネガティブな発言しなくてもいいのにね。
ただ、私はそういう意見があることも、受け入れてはいるんです。
だってね、私のことを応援してくれる人がいる一方で、私のことが嫌いという人も当然いると思うから。下手したら、倍以上いるかもしれない。
そうやって、いろんな意見があることを踏まえて、SNSを使うのは大事なことですよね。それができない人が、SNS疲れして、心を病んじゃうんですよ。
この間、あるイベントに呼ばれて、たくさんのインフルエンサーの方々に向けて講演をした後、トーク座談会でお話させてもらったのですが、皆さん見事に疲弊してましたね。
何があったんですか?
イベントの中で、インフルエンサーにインタビューしていくという企画があったんですが、みんな喋るごとに泣き出しちゃうんですよ。フォロワーが40万人いるインフルエンサーの女の子が、「私はスマホを見たくない日があって…」とか、「スマホの中の私と、本当の私は違う」とか言うんです。
あらら。それは病んじゃってますね。
イベントの最後に、「締めの言葉をセリーナさんからどうぞ」と言われたので、私は「スマホは見たくなければ、見なくていい。やりたくないのなら、やらなきゃいいと思う」と言いました。
ちょっと、直球過ぎる意見だったかもしれない(笑)。だけど、本当にそう思うんですよ。芸能人の方々とかインフルエンサーが気にするほど、世間は本気では気にしてないんです。ノイジーマイノリティと言って、声をあげる人の人数のほうが圧倒的に少ないという見方もあります。SNSで誰でも発言できる時代だから“炎上”とか言われるけど、実際それに関わる人数は、何も言わない人数よりはるかに少ないということです。みかんちゃんはどう思いますか?
私も同じ意見です。
ただ、インフルエンサーの人が、病んじゃう気持ちもわかる気がします。
SNSで何十万人ものフォロワーを持つくらい人気者になると、発信することが義務になってくるでしょ。そうすると、フォロワーの増減が気になってしょうがないし、アンチの言葉に傷つくことも増えていくと思うの。そういう生活が続けば、そりゃ疲れるよねって。
うんうん。そうですよね。
でもね、その殻を破ることができたら、すごく楽になると思うんです。
もし、SNSで病んでいるインフルエンサーに言えることがあるとすれば、「あなたが思ってるより、みんな気にしてないよ」ということですね。
みかんさんも、SNSの声に翻弄されていた時期があったんですか?
はい。テレビに出始めの頃は、たくさんオファーがあって、一ヵ月間休みがないということもありました。でも、段々と状況が落ち着いてきたとき、すごく不安になったんです。仕事のオファーがないことを事務所やマネージャーのせいにしては、自己嫌悪に陥ったり。スマホに依存していたのもその時期ですね。
どうやってその時期から脱したんですか?
私の場合は仕事なので、SNSや周りの人の反応や批判からは、どうしても逃げられません。向き合うしかないんです。
だから考え方を変えました。仕事がうまくいかなかったとしても、誰のせいでもなくて、全部自分次第。それを認めてからは、随分、気持ちが楽になりました。自分次第なら、もっと頑張ろうという気にもなったし。自然とSNSの声とも、いい距離感を保てるようになりました。
みかんちゃんみたいに、割り切って使えるようになれば、SNSで疲れるということもなくなるはずですよね。
セリーナさんも、つい先日、大分トリニータの公式ソングを披露して、炎上するということがありましたよね。
あのときは、「大分トリニータのスポンサーを降りろ」とか、散々言われました(笑)。
批判があるということは、それだけ、人気が出たという証拠ですよね。
そうそう。大勢の人から反応があったことは、むしろ喜ばしいことなんです。
でも受け取り方を間違えると、「批判された…」で終わってしまいます。すごくもったいないですよね。
だから私はこの経験をぜひ活かしたいなと思って、『SerenadeTimes』でネットの『ニュースの読み方』という連載をすることにしたんです。
それ、面白いですね!
どんな内容になるのでしょうか?
今は、誰もが“情報の内側の人”になれる時代。それは良い面もあるけど、見知らぬ誰かから誹謗中傷を受ける可能性があるという、悪い面も持ち合わせています。
あえて、尖ったこと言う人もきっといると思う。Yahoo!ニュースのコメントとか見るといますよね。
本当にそれ! ネガティブな意見だけを発信する人がいるでしょ。それを見た人がまた、その意見に引っ張られてしまうという悪循環が、ネット上で生まれていると思うんです。なので、どのようにネットの情報と付き合っていくべきか、SNSで発信していくか、ということを、週刊誌記者の方と一緒に考えていきたいんです。
すごくいい企画ですね。そういう情報を必要としている人は、絶対にいると思います。
SNSの使い方を考え直す、きっかけにしたいんです。更新されたら、みかんちゃんもぜひ見てくださいね!
絶対見ます!
(完)