profile

鈴木セリーナ

大分県出身。幼少期から英才教育を受けお嬢様として育つ。15歳の頃、親への反発心からドロップアウト。年齢を隠して、地元クラブのホステスとなる。20歳の頃、「銀座のクラブのママになりたい」と夢見て上京。当時、テレビで有名だった銀座高級クラブ「F」で働く。相手の懐に飛び込むトークと物怖じしない性格が受け、たちまち人気ホステスとなる。その後、銀座老舗クラブ「江川」に引き抜かれ、売上ナンバーワンに。銀座ホステスを辞めてからは、主に文房具を扱う企画会社とタレントのキャスティング会社を起業。マルチクリエイティブプロデューサーとして、ビジネスの世界でも成功を収める。実業界から政界、マスコミ業界まで、様々な業界のトップクラスと親交が深いことでも知られる。

頼朝(ヨリトモ)

プロデューサー、日本ソムリエ協会認定ソムリエ。
元歌舞伎町ナンバーワンホストとして、ホスト業界の礎を築く。
引退後は広告代理店をはじめ、ファッション、スタイル誌「NINE CONTINUE」プロデューサー、商品プロデュース、飲食コンサルなど、幅広い分野で活躍。
シャンパーニュ好きが高じて、シャンパーニュオブザイヤーの予選審査員も務める。

01

めずらしく“夜の仕事”の話し

一流のホストは男にも女にも好かれる
鈴木セリーナ
今回は対談にお越しいただきありがとうございます。
私たち、はじめてお会いしたのは結構昔ですよね。
頼朝
2012年だったと思う。今から8年前かな?
鈴木セリーナ
そうですね。私は起業して2年くらいだったと思います。ある日、当時の私の会社の従業員から「セリーナさんに紹介したい人がいる」と言われて遊びに行ったのが、頼朝さんが当時プロデュースしていた銀座のお店で、そこではじめましてだったと思います。私はホステス時代のお客様と一緒に行ったんですが、お客様のほうが頼朝さんを気に入っちゃって。それから毎週のようにお客様、頼朝さん、私の3人か4人でお食事していました。でも、あれだけ毎週のように長い時間を共にしたのにお互いのプライベートの話をほとんどしてこなかったですよね(笑)。
頼朝
そういえばそうですよね。いつも違う話題で盛り上がっていた気がします。
鈴木セリーナ
だから今回の対談では頼朝さんについて色々お聞きできればと思っています。私、じつはホストクラブって一度も行ったことないんです。ホステス時代、周りの子たちはアフターでホストに行っていましたが、私は当時、子供が小さかったのでアフターはほとんど行けなかったんです。
頼朝
それでよくナンバーワンになれたね!
鈴木セリーナ
たぶん、私は運が強かったんです。企業のお客さんが多かったから、常に団体客。座ってひとり10万円の店だったから、10人来たらもう100万円でしょ?
頼朝
銀座はもう客層がほかの街と全然違うもんね。
鈴木セリーナ
そうそう。それで頼朝さんに会う前のホストのイメージは、すごいギラギラして、なおかつ媚びてくるような印象を持っていたんです。でも、はじめて会った頼朝さんは、気さくで、ニュートラルな感じだったので「え? 本当に元ホスト?」と思いましたね。
そしてなぜ毎週のようにご飯に行ってたかというと、私が連れて行くお客さんがみんな頼朝さんのことを好きになるから。同性受けも良いですよね。
頼朝
パワフルだけど、ちゃんとディスタンスを取れる子。お客さんはセリーナちゃんのことを信頼してるし、セリーナちゃんもお客さんを信頼してる。パートナーみたいな関係をみんなと築きつつも、ちゃんと距離感は保ってる。だから、また会いたくなるし、週に一度会っても飽きなかったんだと思います。あの頃から、セリーナちゃんはビジネスマンだったなぁ。女性だけど男らしいから、ビジネスウーマンではなく、ビジネスマン。だから、「え、元ホステス?」という第一印象は共通してるね。
鈴木セリーナ
本人が本当はフェロモン満載のつもりだったらどうします?(笑)
頼朝
それはもう修行が足りないとしか(笑)。
でも、だからこそ話しやすかったです。
鈴木セリーナ
今までいろんなゲストのかたにお越しいただいて、鈴木セリーナの第一印象を聞いてきましたが、「怪しい人」以外のイメージは初めて(笑)。
ある日突然お店に行かなくなった理由とは…?
鈴木セリーナ
毎日のように遊んでいましたけど、あるときから私がお店に行かなくなったんですよね。覚えてます?
頼朝
覚えてますよ。でも、新しい事業も始めたって聞いてたし、忙しいんだろうなと勝手に思っていました。
鈴木セリーナ
じつは私あのとき、敗血症になって死にかけてたんですよ。血液中に細菌がばらまかれて、「明日死ぬかもしれない」って状態になってたんです。敗血症…何らかの感染症を起こしている細菌などが増殖して炎症が全身に広がり、重大な臓器障害が起きて重篤になっている状態。
頼朝
え、そうだったの!?
鈴木セリーナ
そうなんです。しかも原因不明で。結構長い間、検査や入院などしてて、夜遊びどころじゃなくなっちゃったんです。
頼朝
お体を悪くされていたとはまったく知らなかった。元気になってよかったです。
鈴木セリーナ
今でも、完全に良くなったという状態ではないんですけど、自分の体との付き合い方がわかったという感じですね。私は生まれつき白血球の数が人より少なくて、風邪をひきやすかったり、感染症にかかりやすいらしいんです。病気をしてからは、より健康に気をつけるようになりました。頼朝さんも健康のため日々、トレーニングをされているとか。
頼朝
普段の生活をトレーニング化しているという感じですね。掃除や洗濯もやり方によってはストレッチになるし。僕は不器用な人間なので、どうやったら自分の体が動くかとか、体の得手不得手を人一倍考えています。ゴルフも下手だけど、頑張ってますよ。
鈴木セリーナ
頼朝さんゴルフやるんですね!
頼朝
全然上手くはないけど、かれこれ20年くらいはやってますかね。ホストをやっていた頃、周りでやる人が多かったので、その付き合いで始めました。コロナ禍(2020年7月時点)では、仲間と現地集合・現地解散、会話ナシでのゴルフトレーニングをしていまいた。
鈴木セリーナ
私はゴルフやらないんですよね。
頼朝
セリーナちゃんはやらないほうがいい。人付き合いのいい人がやると、生活リズムが乱れちゃうから。朝から晩まで拘束されるしね。
鈴木セリーナ
食生活はどうしてますか? 頼朝さんってすごくグルメなイメージ。ワインがお好きだからワインと合う食べ物に詳しかったり。
頼朝
セリーナちゃんも、いつも良いもの食べてるイメージですよ。
鈴木セリーナ
いえいえ、私はすごく偏食なんです。野菜が嫌いで、ジャンクフード大好き。マクドナルド、ケンタッキー、お菓子etc…。子供の憧れみたいな食生活を送ってます。
頼朝
野菜が嫌いなのは、きっと味覚が若いからですよ。大人になると「苦いものは危険」というセンサーが鈍ってくるから、苦いものも食べられるようになるらしいです。
鈴木セリーナ
じゃあ、私まだ子供ですね(笑)。私は今セブ島に住んでるんですけど、セブのジョリビーというファストフードが大のお気に入りなんです。※鈴木セリーナインスタより、ジョリビー投稿使用
頼朝
そうそう、それ聞きたかった。なぜセブ島に移住したの?
鈴木セリーナ

私は日本でずっと、重本ことりというタレントと仕事をしていたのですが、彼女が芸能界を引退したことをきっかけに、腑抜けみたいになっちゃったんですよ。芸能界という特殊な業界で働く中で、知らないうちに気を張ってたんでしょうね。彼女をなんとかしてあげたいという一心で7年以上、突っ走ってきました。

そんなとき、イギリスにいた息子がセブの学校に移ることになって、私もはじめてセブに行ったんです。そこでカルチャーショックを受けました。
日本で生活していると、『ハイブランドを持つこと=ほかの誰かよりも優れている』という錯覚に陥ってしてしまうことがあります。アドラー心理学で言うところの優越コンプレックスですね。私もずっとハイブランドを持つことで、劣等感を消そうとしていたんじゃないかなって。私は20代で自分の力で成り上がりました。クリスチャンディオールの優良顧客としてブランドのパーティーやショーに招待されていたこともあり、ブランドとの付き合いもありましたけど。でもセブではそんなものない。ただ、ひたむきに生きる人々を見て、価値観がガラリと変わったんです。今はもうロゴがドーンと書かれたブランドや、誰が見てもどこのブランドかわかるものを持つのが恥ずかしいくらい。バーキン、ケリーetc…もう飽きるほど買ったっていうのもありますけどね。
腑抜けのまま日本にいたら、心を病んでいたかも。だから移住も必然だったのかなぁと。

頼朝
改めて話して見ると、本当にお互い知らないことだらけだね。セリーナちゃんの病気のこと、セブ島移住のことも今日初めて詳しく聞いて、驚いています。
鈴木セリーナ
あはは。今でも“どうかしてる”ところは変わってないですけどね。たぶんここにいる『Serenade Times』スタッフも、日々振り回されて大変なはず。でもなんていうか…人と違う自分を誇示しなくてよくなりました。次は、みんなが気になる頼朝さんのホスト時代のアレコレや、女性の話について突っ込んでお聞きしていけたらと思います。