2019.06.25

SPECIAL TALKS / Vol.4

“音楽”の新しい楽しみ方

元銀座No.1ホステスで、現在は実業家として様々な事業を展開している鈴木セリーナと、音楽プロデューサーの須賀満。連載対談もいよいよ今回が最終回……と思いきや、新たな企画がスタートすることに! 音楽の楽しさを伝える、新しいビジネスの形とは? 企画の全容を、お二人が語ります。

文=島野美穂(清談社)
写真=関大介(世紀工房)

PROFILE

鈴木セリーナ
大分県出身。幼少期から英才教育を受けお嬢様として育つ。16歳の頃、親への反発心からドロップアウト。年齢を隠して、地元クラブのホステスとなる。20歳の頃、「銀座のクラブのママになりたい」と夢見て上京。当時、テレビで有名だった銀座高級クラブ「F」で働く。相手の懐に飛び込むトークと物怖じしない性格が受け、たちまち人気ホステスとなる。その後、銀座老舗クラブ「江川」に引き抜かれ、売上ナンバーワンに。銀座ホステスを辞めてからは、主に文房具を扱う企画会社とタレントのキャスティング会社を起業。マルチクリエイティブプロデューサーとして、ビジネスの世界でも成功を収める。実業界から政界、マスコミ業界まで、様々な業界のトップクラスと親交が深いことでも知られる。
須賀 満
2003年10月、アルバム「Vo Vo Tau 01hz」でメジャーデビューを果たす。1stシングルカット「裸~nude~」の大ヒットにより(20万枚をセールスしオリコン総合最高順位8位)一躍脚光を浴びる。日本では稀なR&B生バンドとして音楽シーンに新たなジャンルを示し、シングル4枚、アルバム3枚をリリースした。2006年3月、惜しまれながらもVo Vo Tauを解散。 その後、音楽プロデューサーとしての活動を開始。様々なアーティストへの楽曲制作(AI、ケツメイシ、加藤ミリヤ、Juliet、超新星、こぶしファクトリー、他多数)、CM音楽制作(ブルボン、lilidia※Web CM、rienda※Web CM、他多数)、映画音楽制作等にも携わる。 また最近では、新人アーティストの発掘からメジャーデビューへと、新人アーティストの育成(丸本莉子、The Super Ball)にも力を入れている。

SPECIAL TALKS / Vol.4

“音楽”の新しい楽しみ方

前回、プロデューサーになって、若い世代の力になりたいというお話をお聞きしました。重本ことりさんのプロデュースも、その一環だったんでしょうか?

そうですね。

須賀さんに曲を作っていただいて、今年はアルバムのリリースや、ワンマンライブもやろうということで話が進んでいました。ところが昨年の秋頃、重本から、芸能界を引退したいという申し出があり、企画はすべて白紙に。須賀さんには、本当に申し訳ないことをしてしまって……。

報告を受けた際の須賀さんの、率直な気持ちを教えてください。

びっくりしましたね。曲もある程度出来ていて、物事がかなり動いていた時期でのことだったので。ただ、このタイミングで良かったとも思いました。あともう少し企画が進んでいたら、本当にもう、止められませんでしたから。

とにかく私は、須賀さんと直接お話ししなければと思い、お会いする機会をいただきました。まずは、こうなってしまって申し訳ありませんでしたという謝罪をして、それから、これまでにかかった費用は、すべてお支払いしますということをお伝えしたんです。ところが須賀さんが下さったのは、「それはこれから仕事で返していただけませんか?」という言葉でした。

なるほど。お金ではなく、新規のお仕事をしましょうという提案だったんですね。

そうです。ちょうどそのとき、『SerenadeTimes』のサイト内で、商品やサービスの販売をしようという企画が持ち上がっていました。そのお話をしたら、須賀さんがすごく興味を持ってくれたんですよね。

以前から、作った曲をサイト上で販売できないだろうか、と考えていたんです。鈴木さんが運営する『SerenadeTimes』なら、それができるんじゃないだろうかと思いました。

サイト上で音楽を販売するというのは、具体的にはどのようなサービスなのでしょうか?

たとえば、結婚式では必ず音楽を使いますよね。ウェディングの定番ソングにもいろいろありますが、本当は、「オリジナルの曲があればいいのに」と思っている人も多いと思うんです。要するに、“その人のためだけの音楽”を作って、販売するということです。MY CAR、MY HOMEときたら、MY SONGもあっていいんじゃないかと。

そのアイデアを聞いて、すごく面白いと思いました。現時点で楽曲の配信サービスはありますが、個人に向けた作曲サービスは、まだないんですよね。実績を持つプロのチームが音楽を作るというビジネスは、私たちだけが提供できるサービスだと思ったんです。企画をスタートするにあたり、ビジネスモデル特許の出願手続きもすぐに行いました。

実際に一人のためだけの曲作りとなると、どういう工程があるのでしょうか?

まずは、依頼者の声を徹底的にヒアリングし、どんな曲を求めているのか、その思いを汲み取るところから始まります。
結婚するカップルだったら、思い出の場所だったり、忘れられない言葉だったり、キーワードが必ずあると思うので、そういったことを最初に聞き出します。加えて、どんな曲調がいいのか、どんな楽器を入れたいかなど、欲しい音楽のイメージを聞いて、それから実際の曲作りの作業に入っていくという流れです。

自分だけの曲を、自分で歌うことも可能なのでしょうか?


もちろん、ご希望とあらば、ご自身で歌ってもらうこともできます(笑)。歌が苦手なら、プロの歌手をこちらで用意して、歌入れすることもできます。
それだけではなく、曲は書けるけど、アレンジができないという方のために、アレンジのみのサービスも考えています。


 
要望に応じて、対応していくということですね。


そうした、あらゆるニーズに応えられるのも、プロだからできることだと思っています。それに、僕の会社でマネージメントしている作曲家の中には、メジャーで活躍しているアイドルの楽曲を手がけている人も多くいます。もしかしたら自分が好きなアイドルに曲を作ったあの人に、自分の曲を作ってもらえるという体験も提供できるかもしれません。






 
夢のある企画ですね!


このサービスに興味を持ってくれる人がいるのであれば、作り手にとっても喜ばしいことです。販路が一つ増えるわけですから。



サービスの開始はいつですか?



6月中を予定しています。無形の商品で、なおかつ新しいサービスなので、サイトの構築にも工夫が必要です。お客様がいかに、このサービスをイメージしていただけるかが、ポイントだと思っています。



サービスに対する須賀さんの意気込みを教えてください。



僕は常々、人が喜ぶものを作りたいと思っているので、それを実現したいという気持ちが強いです。
最初のうちは、限られた数しか提供できないのですが、続けていくうちに企画に賛同してくれる仲間も増えていくと思います。作り手が増えれば、その分、皆さんにお届けできる音楽も増えていくはずです。



セリーナさんの意気込みはいかがですか?



MY SONGの企画は、とても汎用性が高いと考えています。最初に須賀さんと企画についてお話しした際に、かなり先のことまで考えることができたので、サービスとしての可能性を感じています。
音楽にあまり興味がない人たちに対して、音楽を通じた新たな楽しみ方を提供できるように、頑張りたいと思います。




4回にわたって、お届けしてきた対談はこれにて終了です。次回からは、当記事でも紹介された“MY SONGプロジェクト”の連載がスタートします。いよいよ本格始動する新規プロジェクト、一体どうなるのでしょうか!? お楽しみに!





(完)