あべこうじ(以下あべ):
「『MY SONG』に参加させたいDJがいます。“デッカチャン”というお笑い芸人なんですが……」
鈴木セリーナ(以下鈴木):
「一度顔合わせをしましょう。仲間は多い方がいい」
お笑い芸人として活動する傍ら、DJや音楽ディレクター・パフォーマーとしてアーティスティックな一面も見せるデッカチャン。
須賀満・鈴木セリーナとデッカチャンとの出会いは、個性豊かな『MY SONG』アーティストの中でどのような化学反応を生み出すのだろうか。
あべこうじ、デッカチャンについて語る
あべ:
僕とデッカチャンはほぼ同期で、もう20年以上の付き合いです。今回は“お笑い芸人”としてではなく、“DJ・アーティスト”としてのデッカチャンが『MY SONG』プロジェクトにハマるんじゃないかなと思って、まずはセリーナさんに紹介する機会をいただきました。
デッカチャン:
よろしくお願いします。
鈴木:
こちらこそよろしくお願いします。
あべ:
デッカチャンはDJとしてイベントを開催したり、EXIT(※1)の楽曲をプロデュースしたり、精力的に音楽活動を行っています。MY SONGに参加している他のアーティストとは、ちょっと一風変わった分野で活躍できると思ったんです。
※1 2018年、「チャラ男」キャラで『ネオ渋谷系漫才師』としてブレイクした吉本興業所属のお笑いコンビ。「NO MORE 恋泥棒」「ネオチャラ(フィーチャラリングDJ DEKKA)」などの楽曲(※2)を発表し、音楽活動にも力を入れている。
※2 「フィーチャリング」を「フィーチャラリング」とするなど、「チャラ男」を前面に推しだしている。
“日本一汗かくDJ”・DJ DEKKA
鈴木:
MY SONGでは作詞を担当していただいているあべさんから「ご相談が……」と言われたときは何事かと思いました!(笑)
デッカチャンはあべさんと同期なんですね。DJとしてはこれまでどんな活動をしてきたんですか?
デッカチャン:
お笑い芸人として活動する傍ら、“日本一汗かくDJ”・DJ DEKKAとして音楽活動も続けてきました。おかげさまで2013年にはNMB48のオープニングアクトをさせていただいたり、渋谷のクラブで定期的にライブを開いたりと、DJとして声をかけてもらえるようになっています。幼稚園ぐらいの子どもたち向けに「PAMDA DISCO(パンダディスコ)」(※2)というイベントも開催していました。あとは「豊満乃風」という湘南乃風をリスペクトした100kgオーバーの4人組ユニットをやっています。
※2 2012年~2013年まで開催されていた音楽イベント。PAMDAは「Papa And Mama Dance Activity」の略。
鈴木:
すごい!! 色々な活動をなさっているんですね!! ご自身で楽曲をお持ちなんですか?
デッカ:
楽曲としては「からあげの曲(※3)」や「オムライスの曲(※4)
がありますね。僕自身は作曲できないので知り合いの作曲家の方に依頼をしています。僕は楽曲の方向性を決めて「ここはこう修正してほしい」とお願いしたり、歌詞を書いたりといったことをしていますね。あとは自分でPVもプロデュースしたりとか、ライブでのパフォーマンスをするとか。
※3 DJ DEKKA「カラアゲイション」(2017年)
※4 DJ DEKKA「オムラ」 (2018年)
鈴木:
へえーすごい! プロデューサーやディレクターのような役割なんですね。せっかくこんな才能をお持ちなら、もっとアーティストとして売り出したら良さそうなのに! 「カラアゲイション」もとてもカッコいい。韓国に持っていったら「オシャレ」って評価されて、アメリカまで広がってビルボード入りしそうですよね!! 韓国のクラブミュージックは、アメリカのクラブでも評価が高いですしね。
――顔合わせはその後1時間半にもおよんだ。話をする中で、「カラアゲ=唐揚げがメインテーマである『カラアゲイション』は、鈴木の出身地でもあり、あべこうじと“大分トリニータ”公式ソングを手がけた大分県と縁があるのではないか」という意見も出た。
鈴木:
私はテレビやニュースを見ないので、実はお笑い芸人としての“デッカチャン”はまったくわかりません。でも今日お話ししてみて、アーティストとしての大きな才能をお持ちだということがよくわかりました。
『MY SONG』プロジェクト発起人の須賀さんと、デッカチャンという素晴らしいアーティストを招いてどういうことができるのか、近日中に話し合いたいと思います。
デッカチャン:
よろしくお願いします!!
鈴木・デッカチャン:
あべさん、本日は素晴らしい方をご紹介いただきありがとうございます!!
あべ:
みんなで面白いことできたらいいよね~!!
――“楽しいことをしたい+才能のあるアーティストが販売を目的とせず楽曲を提供する”という『MY SONG』発起人・須賀満のコンセプトに共鳴する新たな仲間が増えそうだ。
次回「『MY SONG』プロジェクト発起人・須賀満への提案」をお楽しみに!
(次回へ続く)