2019.08.27

SPECIAL TALKS

Vol.2

MY SONGプロジェクト ②

実業家の鈴木セリーナと、音楽プロデューサーの須賀満による、新企画“MY SONGプロジェクト”。
「MY CAR、MY HOMEと同じように、自分だけの曲=MY SONGがあってもいいんじゃないか」という発想から生まれたこのプロジェクトでは、たった一人のためだけに音楽を作り・販売するという、今までにないサービスの実現を目指しています。今回は「MY SONGを作りたい」というカップルをお招きし、楽曲制作に向けた本格的な打ち合わせがいよいよスタート! MY SONGができるまでの一部始終をご覧ください。

文=島野美穂(清談社)

PROFILE

鈴木セリーナ
大分県出身。幼少期から英才教育を受けお嬢様として育つ。15歳の頃、親への反発心からドロップアウト。年齢を隠して、地元クラブのホステスとなる。20歳の頃、「銀座のクラブのママになりたい」と夢見て上京。当時、テレビで有名だった銀座高級クラブ「F」で働く。相手の懐に飛び込むトークと物怖じしない性格が受け、たちまち人気ホステスとなる。その後、銀座老舗クラブ「江川」に引き抜かれ、売上ナンバーワンに。銀座ホステスを辞めてからは、主に文房具を扱う企画会社とタレントのキャスティング会社を起業。マルチクリエイティブプロデューサーとして、ビジネスの世界でも成功を収める。実業界から政界、マスコミ業界まで、様々な業界のトップクラスと親交が深いことでも知られる。
須賀 満
2003年10月、アルバム「Vo Vo Tau 01hz」でメジャーデビューを果たす。1stシングルカット「裸~nude~」の大ヒットにより(20万枚をセールスしオリコン総合最高順位8位)一躍脚光を浴びる。日本では稀なR&B生バンドとして音楽シーンに新たなジャンルを示し、シングル4枚、アルバム3枚をリリースした。2006年3月、惜しまれながらもVo Vo Tauを解散。その後、音楽プロデューサーとしての活動を開始。様々なアーティストへの楽曲制作(AI、ケツメイシ、加藤ミリヤ、Juliet、超新星、こぶしファクトリー、他多数)、CM音楽制作(ブルボン、lilidia※Web CM、rienda※Web CM、他多数)、映画音楽制作等にも携わる。 また最近では、新人アーティストの発掘からメジャーデビューへと、新人アーティストの育成(丸本莉子、The Super Ball)にも力を入れている。

MY SONGプロジェクト ②

SPECIAL TALKS / Vol.2

MY SONGプロジェクトのサンプルカップルとして白羽の矢が立ったのが、大竹一紀さん(33)、茉里江さん(30)ご夫妻。新婦は筆者の学生時代の友人で、今回お願いすることになりました。曲作りの第一段階となるこの打ち合わせでは、お二人がどのような思いで、どんな楽曲を望んでいるのかを、徹底的にヒアリングしていきます。

手紙の代わりに、音楽を

MY SONGプロジェクトは、ご依頼主様のために、プロがイチから曲を作っていくという新規サービスです。楽曲制作にあたり、お二人の馴れ初めや、ご家族との関係性などを教えていただければと思います。
お二人は、10月の結婚式で使う曲をご希望なんですよね?

はい。結婚式というと、新婦が両親に向けた手紙を読むのが一般的だと思うのですが、人前で手紙を読むのがどうも苦手で…。

それで、手紙の代わりにメッセージムービーを作ることにしたんです。でも、ムービーに合う曲がなかなか見つからなくて。
僕はギターが少し弾けるので、自分で簡単な曲を作ろうかなとも考えていたんですよ。
そんなときにMY SONGプロジェクトを紹介してもらって、詳しくお話を聞いてみたいと思ったんです。

一紀さんは、ギターはどのくらいやられていたんですか?

中学生の頃から二十歳くらいまでクラシックギターを習っていました。

おお、それなら結構弾けますよね!? 

MY SONGプロジェクトでは、色々なプランを準備しておりまして、ご依頼主様が演奏したいと思ったら、ご自身で弾いていただくというプランもあります。それだけギターのご経験がおありなら、レコーディングという厳しい作業にもばっちり耐えられますね!

僕のスケジュールに“レコーディング”という文字が入るのは初めてです。なんか嬉しいですね。

反抗期を経てわかった、親のありがたみ

茉里江さんは、メッセージムービーでご両親にどんなことを伝えたいですか?

私の家は、父母姉の4人家族なのですが、昔からすごく仲がいいんです。週末になると、しょっちゅう家族そろって出掛けたりしていました。
でも、高校生になったくらいから、両親をすごく鬱陶しく感じるようになったんです。いわゆる反抗期ですよね。そのとき、親にはかなり迷惑をかけてしまいました。

具体的に、どんな反抗期だったのでしょうか?

あまり家に帰らなくなりました。
母はいつも夜ご飯を作って待ってくれていたのですが、当時はそれが煩わしくて、また反抗したり…。
父と喧嘩したときには「別に好きで生まれてきたわけじゃない」なんて、ひどいことを言ったこともありました。父が覚えているかはわかりませんが、きっと傷ついただろうなと思います。

反抗期は何歳まで続いたんですか?

17、18歳くらいがピークでした。短大に入ってからは自然と落ち着いていき、いつの間にか両親とも普通に話せるようになりました。
短大時代は、実習で毎日すごく忙しかったのですが、そんなとき支えてくれたのが両親でした。
社会人になって一人暮らしするようになってからは、たびたび家に来てくれては、ご飯を支度してくれるなどサポートしてもらって、本当にありがたいなぁと…。

妻はこの話をすると、いつも感極まってしまって、今お酒が入っていたら、おそらく泣いているでしょうね(笑)。

本当に、いいご両親なんですね。

私にとっては最高の両親です。しかも父と母はとても仲がいいので、将来あんな夫婦になりたいという理想でもあります。

ところで、お父さんやお母さんにひどいことを言ってしまったときのことを、今まで話したことはあるんですか? 

一度もないんです。

直接話すのが照れくさいから、その辺の気持ちを歌にできたらいいなと思っています。

出会いは大井町の立ち飲み屋

お二人の出会いについても、教えてください。

出会いは今から2年前。大井町の立ち飲み屋ですね。

いつもは友達と飲みに行くことが多いのですが、その日はたまたま一人で飲んでみようと思って行ったんです。そのとき隣で飲んでいたのが、主人でした。友達期間を1年くらい続けたあとに、恋人として付き合い始めました。

友達から恋愛に発展するって、どんな感じなんですか?

一緒に飲んでると、食の好みとか好きなお酒とか、共通する部分が結構あって、居心地が良かったんですよね。

友達期間は1年間とのことですが、ちなみに付き合いだしてから、どれくらいで結婚されたんですか?

付き合って7ヵ月目にプロポーズして、10ヵ月目に入籍しました。

すごい、スピーディーですね! 仲の良いお二人は、喧嘩をすることはあるんですか?

喧嘩はしませんが、僕は仕事で出張しがちなので、それがあんまり続くと怒られたりしますね。

寂しくて?

はい、そうですね(笑)。

可愛らしいですね!

両親だけでなく、みんなが「良かった」と思えるイベントに

お二人の雰囲気や、ご両親へ伝えたいことなど、かなりヒアリングできました。
曲に対するイメージを伺っていきたいと思います。具体的にどのような感じの曲がご希望でしょうか?

あまり、バラード過ぎないほうがいいかなと思っています。メジャーコード気味で、中くらいのテンポのイメージですね。ビートルズの『Let It Be』くらいのテンポがいいかなと思っています。
あと、個人的にはひずんでないギターとか、バンドサウンドが入っていたほうが嬉しいです。

曲を聴かせることで、ご両親にはどんな気持ちになってほしいですか?泣かせたいとか、笑わせたいとか。

う~ん。そのへんは僕らも複雑なところです。
どちらかというと、泣かせたいとは思っているんですが、ひとつの催し物として、周りの人が見ても、「良かったな」と思えるものにもしたいんです。そうしたら、やっぱり多少の盛り上がりはつけるべきかなぁ、と思ったり…。

めちゃくちゃ泣かせにいきたいのなら、やはりバラードが鉄板です。サビにストリングスとか入ってくるような感じですね。そっち寄りにすることもできます。
メジャーキーで中くらいのテンポだと、感動はするけど、ほのぼのする感じになりますね。

あ、ほのぼのいいですね。
式場が結構アットホームなところなので、ほのぼの感が合うと思います。

かしこまりました。僕は、ボーカルは女性のイメージだったのですが、いかがですか?

そうですね、女性がいいです。私、YU-Aさんというアーティストの声が大好きなんです。

なるほど。僕の知り合いのシンガーで、ドンピシャな人がいるので、その方にオファーしてみようと思います。

では、シンガーは須賀さんにおまかせで大丈夫ですね。
あとは、歌詞ですね。どのようにまとめていきましょうか?

歌詞に込めたい思いを、箇条書きで結構ですので、いただけますでしょうか? それをベースに、作詞家でもあるセリーナさんに作詞を担当していただきます。

私はじっくり考えて、箇条書きにしてお送りします。

精一杯やらせていただきます。

歌詞についてはこんな感じでいきましょう。次は、楽曲完成までの順序を、説明しますね。
まず曲を作ります。シンセでメロディを作るので、その時点で一度聴いてもらって、「もっとサビを盛り上げてほしい」などのご要望があれば、それに合わせて修正します。
修正後、メロディに合わせて楽器の音をはめていき、歌詞をのせて、最終版を聞いてもらう…という流れになります。

楽しみです!

式が10月ということは、8月中に完成しているのがベストですよね。
レコーディングって、どのくらい時間がかかりますか?

歌入れと、一紀さんのギター演奏も含めて、1日あれば終わります。

レコーディングって、プロのミュージシャンみたいで格好いいですね(笑)。

出来上がった音楽は、CDとデータでお渡しします。
カラオケバージョンも入れるので、いつでも歌っていただけますよ。

親族の集まりがあったときに、歌えたらいいですね(笑)。

——サイトの設計や料金プランなど、考えることがまだまだ山積みのMY SONGプロジェクト。次回の打ち合わせでは、どんな展開が待っているのでしょうか? 続きをお楽しみに!

(第3回に続く)