結婚式延期という、まさかのハプニング
大竹夫妻の結婚式の会場となるのは、都内にある一軒家風レストラン。
アットホームな雰囲気で、ゲストをおもてなしできるようにという想いから、一日一組限定の邸宅ウェディングを選んだそうです。
会場に入ると、可愛らしい装飾の数々。これらはすべて新郎新婦による手作りです。
その中でも、ひと際目を引くのが、テーブルに飾られた大きな二つのてるてる坊主。
じつはこの結婚式、本来であれば10月に執り行われる予定でした。ところが、結婚式当日、関東に台風19号が直撃。ゲストの安全のため、泣く泣く延期になってしまったのです。このてるてる坊主は、新婦のご友人が「今度こそ晴れますように」という願いを込めてプレゼントしてくれたんだそう。
当時の心境を、茉里江さんはこう振り返ります。
「毎日天気予報を見ては、台風がどうか逸れますようにと、祈っていました。結局、延期になってしまったのですが、友人たちが皆『台風でも絶対行くよ!』と声をかけてくれたことが、とてもうれしかったです。スケジュールを再度調整して来てくださる方々のためにも、絶対に思い出に残る式にしたいと、強く思いました」
延期したものの、11月は連日雨模様。結婚式の前日まで、冷たい雨が降っていました。
しかし、大竹夫妻とてるてる坊主の願いが通じたのか、奇跡的に当日は雨がやみ、絶好の結婚式日和になったのです。
さらに、会場周辺が、美しい紅葉に彩られていました。その光景はまるで、二人の門出を祝福するかのようです。
挙式は、レストラン屋上のガーデンで行われました。
新郎の一紀さんが入場すると、会場内が歓声に包まれます。
続いて、新婦の茉里江さんが入場。美しいドレス姿に、今度は温かな拍手が送られます。
結婚証明書の記入の代わりに、お二人が用意したのはハートドロップス。
中には来場者の名前が書かれたハートが入っています。ここに新郎新婦の名前が書かれた最後のハートを加え、結婚成立の宣言とするのです。デザインはなんと、ビールジョッキ! お酒を飲むのが大好きなお二人に、ぴったりです。
こうして、一組の夫婦がここに誕生しました。
MY SONGのお披露目! ゲストやご両親の反応は…!?
挙式が終わると、披露宴を行うため、一階に移動します。
レストランウェディングの醍醐味はなんといっても、美味しいお料理。
旬のお野菜を活かしたレストラン自慢のフレンチを楽しみながら、楽しく披露宴は進んでいきます。
サプライズムービー、ケーキカットなど、結婚式ならではの演出が披露されると、そのたびに会場も大盛り上がり。
宴は滞りなく進んでいき、次第にMY SONGが始まる時間が迫ってきました。
二階の控室には、音楽プロデューサー・須賀氏の姿も。
はじめてのMY SONGお披露目とあって、どこか緊張しているようにも見えます。
そして、いよいよMY SONGが流れる瞬間がやってきました。
スタッフに促され、両家のご両親がスクリーンの正面へとやってくると、司会者がMY SONGの紹介をはじめます。
「従来ならここで、新婦からご両親に向けてのお手紙の時間となるところですが、本日は新婦からご両親へ、手紙ではない形でもっと感謝を伝えたいと、準備してきたサプライズがございます。それはMY SONG。文字通り自分たちだけの曲という意味です。歌詞の原案を新婦が考え、新郎が演奏と曲に合わせてムービーを作成しました。それではご覧ください」
そう言うと、MY SONGのイントロが流れ始めます。
『Memory』
音源はこちらから
——気づかないくらいすぐそばにいてくれたね いつでも
こんなにもたくさん二人の愛で溢れてた いつでも
わがままもすれ違いも そっと包む 温もり
身勝手で傷つけたことに「ごめんね」が言えなかった
ゲストたちは皆、真剣にスクリーンを見つめ、MY SONGに耳を傾けます。
——生まれてきて今日という日までのこと思い返してみるの
数えきれないくらいパパとママのくれた思い出たちが胸の中にあった
今日はちゃんと伝えるよ「ありがとう」
大竹夫妻も、ドキドキしながら様子を見守ります。
——顔も性格も似ていないのに気が合う 不思議と
姉妹だから ほら照れちゃうけれど真っ直ぐに言うから
もう一つの特別な大事な場所 私の
大好きな優しい笑顔で迎えてくれたよ Hmm…
——生まれてきて今日という日までのこと思い返してみるの
どんなときも変わらずこんな私をずっと支えてくれた大切な家族に
今日はちゃんと伝えよう「ありがとう」
きっといつか私たちもパパとママのような素敵な夫婦にね
そうなれるように一歩ずつ歩くよ
新郎のギターソロの風景が映し出されると、会場には驚きの声が上がります。
——生まれてきて今日という日までのこと思い返してみるの
数えきれないくらいパパとママのくれたこの幸せが胸の中溢れる
これからもずっとずっと「よろしくね」
新婦の感謝の気持ちは、ご両親にもしっかりと伝わったようです。
演奏が終わると、場内は割れんばかりの拍手と感動に包まれました。
こうして、MY SONGプロジェクトプロジェクト第一弾は、大成功のうちに幕を閉じたのです。
挙式、披露宴を終えた大竹夫妻に、MY SONGプロジェクトの感想をお聞きしました。
一紀「これまで数多くの友人の結婚式に出席しましたが、手紙の代わりにオリジナルの曲を贈るという演出は、見たことがありません。なので、ゲストや両家の両親の反応がとても気になりました。でも、曲が流れている間、スクリーンに真剣な眼差しを向けて、涙や笑顔を見せるみんなの反応を見て、やって良かったと心の底から思いました。
茉里江さんの両親に対してのメッセージ性が強い曲でしたが、僕の両親もジーンときていたようで、両家ともに感動してもらえてよかったです。また、僕がギターを始めるきっかけをくれたのは父だったので、ギターソロを演奏している映像が流れたとき、父がとても喜んでくれていたのが印象的でした。友人たちからも、『見たことのない演出で感動した』という言葉をいただきました
茉里江「手紙ではなく、音楽で感謝の気持ちを伝えるということで、そわそわしつつも、はじめての経験にワクワクしていました。実際に、披露宴で流れる曲を聴いたとき、今までのことを思い出して、私のほうがジーンときてしまって、両親の顔を見たとき、熱いものがこみ上げてきました。両親もすごく喜んでくれていたので、私たちの感謝の気持ちがちゃんと気持ちが伝わったのかなと思います。友人たちからも好評で、特に一紀さんのギターソロが良かったといってもらえました。レコーディングに参加させていただけて本当に良かったです。両親へ素晴らしい贈り物ができたのはもちろん、私たちにとっても最高の思い出になりました!」
MY SONGプロジェクトは、世界でたった一つ、“あなただけの一曲”を作ります。
そうして生まれた音楽は、あなたの大切な人の心の中に、いつまでも響き続ける一曲にもなることでしょう。
MY SONGアーティスト MAIKOさんから大竹夫妻へ